WordPressでのWeb制作の見積金額は? 見積ワークショップ開催レポート #WordFes

みなさんこんにちは。Misocaのトヨシです。

8月29日に開催されたWord Fes Nagoya 2015(http://2015.wordfes.org/ )というWordPressのイベントで「WordPressを用いたWeb制作の見積ワークショップ」を開催しました。とても好評なワークショップになりましたので今回はそのレポートをお届けします。

25人ほどの方に参加して頂き、こちらが用意した架空の案件についてWordPressを使った場合の見積を作って皆で発表しました。

このワークショップの目的

Web制作の見積は難しいです。
同じページ数の案件でも、相手の予算や納期、利用者数などで大きく変わってきます。

Web制作の見積で金額に関する正解は一つではありません。しかし、ワークショップを通じて、他の人からやり方や考え方を学ぶことができるのではないかと思い企画をしました。

また、Misocaを提供する会社としてMisocaで提供している「作る仕組み」以外に、「どう考えるか」というところもサポートできればという思いも込められています。

今回の架空案件

今回は街の内科・外科クリニックの案件にしました。誰もが知っていて、サイトの規模が大きすぎない案件がいいという点からの選択です。
サイトのページ数としては10ページ程度です。

ガイダンス

イベントの流れと、見積のコツについて少しお話させていただきました。私の方からは見積で大切なこととして

1.クライアントの目的を達成する
2.プロジェクトの優先順位をクライアントと明確にする(予算・品質・納期)
3.クライアントの要求を満たすものにする

という3つを紹介しました。

チーム分け

4人か5人でチームを作って取り組んでもらいました。チームの構成としては、未経験者だけのチームが出来ないようにだけ調整をしました。

見積タイム

いざ見積タイムです。

「有料の広告は出稿するの?」「写真撮影はプロに頼むの?」など、気にしだしたらキリがない部分がありますが、今回は価格を競うものではないので、各チームが勝手に仮定を作って見積をしていいことにしました。

それぞれのチームで

「へー、そこから順番に考えるんですね。うちとはちがうなあ」

とか

「時給で考えるんですか?日給で考えるんですか?」

などいろいろな意見交換がされ盛り上がりました。

発表

見積が終わったら各チームで発表です。

WordPressのイベントですので、どういったプラグインを使うのか、カスタマイズをするのかといったところから始まって、なにを重要視するのか、なにを見積に入れてなにを入れてないのかといった点について発表してもらいました。

各チームの見積

チーム名:コーダー命

見積金額:842,400円

チーム:KKSY

見積金額:702,000円

チーム:めがね

見積金額:655,560円

チーム:NTTYT

見積金額:378,000円

チーム:スティーブン

見積金額:939,060円

最優秀見積賞

発表後に皆で投票して一番納得感のあった見積を決めました。

結果は僅差でしたが「めがね」が最多得票を得、弊社からレッドブルが贈呈されました。

イベントの反省

・見積時間35分は短かった(みなさん頑張ってくださった)
・発表の時に話して欲しいポイントを決めておいたほうがやりやすかった
・見積用紙は下書き用を用意しておいたほうが良かった
・「どういう順番で考えた」などをメモしてもらったりすると面白かったかも

開催してみて

金額にはこだわらないと書きましたが、Web CreaterのWeb白書などによると、これぐらいの規模の案件だと、個人で20万円〜、法人で60万円〜で受注されることが多いようです。

みなさんが出してもらったものは30万円〜90万円程度で、ここからクライアントの必要なことと、そうでないことを調整していくと一般的な金額に収まるのだろうと感じました。

ワークショップ終了後には何人もの参加者から、他の人の見積のやりかたが聞けて参考になったという嬉しい声をもらえました。
作成した見積は会場の後ろに提示されていたのですが、参加者の方が他チームの見積書を見ながら感想を言い合うなど、皆さん最後まで熱心に参加してくださいました。

また案件を変えたりして、いろんな場でワークショップができればと思います。
もしワークショップ開催ご希望の方がいらっしゃったら是非ご連絡ください。

最新記事