弥生グループ入り3年。次なる変革を目指す、これからのMisoca

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株式会社Misocaは2018年11月をもって、代表取締役が創業者の豊吉隆一郎から、安河内崇(前取締役)に代わり、同時に経営陣も一部変更しました。
今回は、Misocaのスタートアップ時代から、2016年の弥生グループ入り、そして今日に至るまでを振り返り、これまでのMisoca・そして、これからのMisocaと新体制にかける想いを、経営メンバーへのインタビュー形式にてお伝えさせて頂きます。

新経営陣の紹介


代表取締役社長 安河内崇(写真左から2番目)
株式会社Misoca取締役を経て現職。
弥生株式会社の取締役、開発本部 本部長、顧客サービス本部 本部長も兼務している。

取締役 星正典(写真右)
弥生株式会社にて弥生販売のPMを経て株式会社Misocaに参画。
弥生とMisocaの橋渡し役を務める。

執行役員 奥村健太(写真左)
株式会社Misocaに2014年入社。
Misocaと弥生とのM&Aを、Misocaの担当者として実行する。

執行役員 大沢香織(写真右から2番目)
株式会社Misocaに2017年入社。
マーケティング担当/プロダクトオーナー。Misocaの古くからのユーザーでもある。

2016年の弥生グループ入りから、今日までを振り返って


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── まず始めに、弥生グループに入って【良かった】と感じている点について教えて下さい。

奥村健太(以下、奥村):私はグループ入り前の2014年からMisocaにいるのですが、まずはこうして皆さんと出会えたことが何より良かったです。

── いきなりゴマすりから入りましたね!笑

一同:(笑)

奥村:冗談はさておき。本音でお話すると、「お金」の心配が解消された点は、とても大きかったです。グループ入りする前は、(来月の資金繰りをどうするか?)を常に気にかけながら日々を過ごしていたのですが、グループ入りをすることで短期的な心配は無くなりました。事業者が業務で利用するソフトウェアを開発・提供する上で、継続的にサービスを提供し続けることは何よりも重要なことだと思いますので、よりじっくりお客さまに向き合える土壌を、組織として持てた点は良かったと感じています。

加えて、弥生株式会社(以下、弥生)が持つ、業務ソフトウェアでは業界最大規模(※)のカスタマーセンター(顧客サポート)のサポートをMisocaのお客さまに提供出来る様になったことも大きいです。それまでは、社内のエンジニアが電話を取って、顧客対応をすることもあったのですが、プロのサポートスタッフにそこを見て貰えることで、我々はよりプロダクト開発に集中出来る環境が整いました。
※座席数740席(記事公開 現在)のカスタマーセンターが製品についてのフォローを行っている。

── そういった声は、既存メンバーからも上がっているのでしょうか?
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大沢香織(以下、大沢):そうですね。今現在のMisoca・弥生間の連携の一つとしてあるのが、カスタマーセンターにあがってくる機能に関する「改善要望」の問い合わせを、優先順位別に分けてリスト化し、開発にパスをしてくれるといった点です。
弥生カスタマーセンターから頂いた改善要望リストを元に、社内で次の機能改善に向けて動いていく、という一連の流れが定着しました。

── 逆に、グループ入りすることで弥生側にMisocaが与えた影響もあれば伺いたいです。

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安河内崇(以下、安河内):(弥生の)開発を見ていた立場としては、Misocaが持つベンチャー寄りな空気が弥生にも入ってきて、それがエンジニアの交流や文化面において、良い刺激や影響を生んでくれたと思っています。

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星正典(以下、星):エンジニア同士の交流は大きかったですね!今までは、弥生のやり方でやっていた開発フローも、Misocaのやり方を見て学ぶことも多かったです。Misocaが持っているカルチャーとして、エンジニアが率先して新しい技術を勉強して、それを実際の現場で使ってみるといったことをよく行うのですが、弥生のエンジニアもそれに影響を受けて、(自分たちも勉強しよう!)という空気が出ているのを実感しています。

── カルチャー的な部分での刺激は大きかったんですね!それによって生まれた変化として、具体的にはどんなことがあったのでしょうか?

大沢:年末に向けてエンジニア一人一人がブログを書いていく、というAdvent Calendarという取り組みをやっているのですが、一昨年はMisocaのみでやっていたのを、今年は弥生のメンバーとグループ会社のALTOAを加えた3社で行いました。弥生のメンバーも積極的に参加をしてくれていて、先に枠を埋められなかったMisocaのメンバーがブログを書けなかった、なんてケースも出ていました!

:昔の弥生には、そんなことを率先してやる空気は全く無かったですね(笑)

安河内:社内のコミュニケーションも変わったよね。弥生は元々、メールが主なツールだったのが、Misocaの影響でSlackに移行して、今では全社的に利用する様になりましたね。

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── 大企業とスタートアップが一緒になるって、会社同士の雰囲気や、元々持っているカルチャー面含め、かなり大変なこともあったのかな・・と思うのですが、今となっては笑って話せる当時のネタってあります?

安河内:合併した当初の弥生とMisocaは平均年齢が7-8歳離れていたこともあって、想像以上にジェネレーションギャップが大きかったのと、年齢が上の人に対する抵抗感を持っていた様に感じて、当時は悪い意味での忖度が生まれていた気がします。

その時は、私も3日間、本社のある名古屋にこもって、メンバー同士に一切直接の会話をさせずに、出した質問の回答をポストイットに書かせて、ホワイトボードに貼って全員で共有・可視化していき、そこで改めてお互いが考えていたことを認識し合うみたいな場を設けて、少しずつ誤解や、元々お互いが持っていたコミュニケーションの癖みたいなものを紐解き、そこを繋いでいきました。

その3日間はすごく大変でしたけど(笑)今となっては、もう少し早くああいった機会を設けておけば良かったな、とも思える経験でした。

:当時のメンバーが溜めていた“不満”や“負の要素”を全面に受けていたのもあってか、名古屋から戻ってきた時はゲッソリしてましたよね。

一同:(笑)

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安河内:あと、コレも今だから笑い話に出来るけど、弥生の代表である岡本浩一郎(以下、岡本)が「Misocaのみんなと話したい」と言って、朝9:00からMisoca本社で待っていたのに、全員が揃ったMTGが始まったのは16:00以降だったとかね!
岡本から『(自分が)来るって伝わってるんだよね?』って私宛にメールが飛んできて焦りましたよ(笑)

新体制にかける想い。「Misocaは、より大きな未来に向けて動き出します」

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── 改めて、2018年11月より変更をした新体制かける「想い」についても伺わせて下さい。

安河内:これまでのMisocaは、良くも悪くも創業者である豊吉さんの影響を色濃く持っていた部分があったので、今回の体制においては『組織として、自立していく』をテーマに社内の連携を図っていきたいと考えています。その為に信頼出来るメンバー3名を、新たに経営メンバーに加えた体制へと変更しました。私自身も弥生の取締役を兼任しながら
横断的に組織を見ていく為、名古屋に常駐することが出来ないといった理由も含め、これからの経営陣は「チーム」として、組織を運営していきます。

私自身の考えとして、(経営陣は)それぞれの主担当はあれど、全員がオーバーラップして、色々なことに口出しをして欲しいです。人事は採用だけ・開発は開発だけ、といった役割に固執することなく、「その話は知らなかったです」ということを極力失くしていきたいと思っています。

:実際の現場では、既にそういったことが出来つつあります。
先日、本来は私が回答すべき内容の質問をメンバーが大沢さんに質問した際に、私の考えを大沢さんがキチンとメンバーに伝えてくれたことがあって、それぞれの担当領域を横断した認識の擦り合わせが出来ていると感じました。

── なるほど。具体的に、今回の体制変更に伴って実現したいことや考えていることなど、あるのでしょうか?

安河内:これまでのMisocaは、フリーランスや個人事業主のお客さまを中心に成長をしてきましたが、次のフェーズでは、サービスを提供出来るお客さまの幅を拡げ、より大きな未来に向けて動き出します。
具体的には、toB(企業)向けの機能拡張を視野に入れた展開を考えていますが、それを実現する為には、弥生グループの持つリソースを最大限活用しなければなりません。

それに向けて、エンジニアの体制作りやマーケティング部門の強化など、これまではスタートアップとして各々が自走して作り上げてきたフェーズとは変わり、「会社」として、しっかりとした組織を作っていくフェーズになっていかなければいけないと感じています。

── 「個」の力に頼るのではなく、より株式会社Misocaという「チーム」の意識を強くして進んでいきたい、ということなのでしょうか。

安河内:そうですね。

大沢:これまでのMisocaでは、エンジニアがお客さまからのお問い合わせメールに回答するなど、一人で何役もこなす場面が多々ありました。今後は、それぞれの得意分野で活躍するスタイルに変わり、それを支えていくチームや組織も、より明確かつ強固になっていくイメージになると思います。

安河内:ネガティブな印象を受ける方もいるかもしれませんが、組織が大きくなったり、お客さまが増えていくタイミングでの然るべき変化と捉えて欲しいです。そして、そのコミュニケーションを丁寧にやっていくのが、我々経営メンバーの役割でもあると感じています。

これからのMisocaについて

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── 最後になりますが、改めて、これまでを踏まえた、これからについて教えてください。

奥村:そもそも、当時、なぜIPOを目指すのではなく、弥生にM&Aをされる選択肢を取ったかというと、Misocaというサービスを【最短、かつ、より多くのお客さまに使って貰う為にベストな選択肢】を考えた結果が弥生とのM&Aでした。グループに入り3年が経過し、それが果たして思う様なスピードで出来たか?と聞かれれば、組織の話や文化の違いを理解することにも時間を使ってしまい、動きがゆっくりになってしまった反省もあります。ただ、少しずつ固まってきたことを現場でも実感しているので、改めて、良いプロダクトとしての成長を続けて、より多くのお客さまに届けられるリスタートをココから切れればと思っています。

安河内:先日、弥生の岡本社長とも会話したのですが、「(Misocaは)良いプロダクトであり続ける。そして、そこに専念する」ということを改めて話し合いました。他社製品が比較に上がらないほど、『やっぱりMisocaだよね』と言って頂けるサービスになっていきます。それに加えて、弥生とのシナジーも強化して、よりトータルで強いサービスになっていきたいと考えています。

大沢:今現在、Misocaをお使い頂いているお客さまがサービスを退会する理由として多いのが、【事業の拡大に伴って、Misocaでは機能が足りなくなってしまった】というものです。ですので、ご利用頂くお客さま同様、Misocaも成長をしていこう!と気持ちで新たにスタートをしていきたいと思っています。

:繰り返しにはなりますが、今後サービスを大きくしていくに当たっては弥生との連携やグループ全体のリソースを使うことは必須なので、組織の考え方もMisoca単体ではなく、弥生グループとしての意識を持って、全体を巻き込んで進んでいきたいと思います。

── 今日のインタビューの雰囲気や、皆さん同士のかけ合いを見ていると(良い雰囲気でチームが作られていくんだろうな)と、とっても明るい兆しを感じます!僕ら(カメラマン含む)Misocaユーザーなんですけど、こういう話を聞くとサービスに愛着湧いちゃいますね…

大沢:あ、それ記事内でも書いてくださいね!

一同:(笑)

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(取材・ライター:片山昇平、撮影:黒崎健一

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