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【フリーランスの疑問】異業種交流会って参加するべき?仕事に繋がるものなの?

フリーランスと異業種交流会

『仕事の獲得』と聞くと、なんだか耳が痛くなってしまうのがフリーランス。仕事が安定しなければ、収入も安定しませんし、気持ちも不安になってしまいがちですよね。
そんなとき、おそらく一度は話が出て来るであろう『異業種交流会』。これは、さまざまな業種の人々が集まり、軽食やお酒を楽しみながら普段は知り合わないような人と接触し、主にビジネスの人脈形成に役立てようという交流会。
今申しましたように、普段出会えないような人と出会い、そこから思わぬビジネスにつながったり、仕事上のパートナーを獲得できるチャンスでもあるのですが、一方で会の趣旨が形骸化してしまい、浅い付き合いで終わってしまうだけのパターンや、ちょっと怪しいビジネスの勧誘の場に悪用されるというパターンも起こりがち。

一体、フリーランスの僕達は異業種交流会とどう付き合っていけばいいのでしょうか?先輩フリーランスに聞いてみました。


異業種交流会で人脈形成に役立てている

私は異業種交流会に参加することは賛成です。その理由は、色々な業界で活躍している人たちと接触することができるからです。

私は現在、フリーランスのコピーライターとして働いています。
しかし、前職は警備員だったのでライター仲間はもちろん、デザイナーやプログラマーなどといった仕事をしていく上で必要な人脈がほとんどありませんでした。それに加え、経営者の知り合いも皆無だったので見込み客もいない状態でした。

そんな全くコネやリストがない状態からのスタートだったので、異業種交流会は私にとってはとてもありがたい存在でした。

現在は起業して8カ月ほど経ちましたが、異業種交流会をきっかけに仕事に繋がったり、新たな仕事のパートナーもたくさんできました。そのため、私のように全くコネがない方や同業者、異業種の方との親交を深めたい方には異業種交流会はおすすめです。

また、異業種交流会には経営コンサルタントや税理士、弁護士など専門的な知識をもった方も多く出席するので彼らと接することで自分のスキルも上昇します。

自分の商品やサービスを売ることしか考えていない方もいます

異業種交流会の参加者の中には「自分の商品やサービスを売り込みたい!」という思いがとても強い人もいます。
私の体験では、保険屋や投資関係のビジネスを行っている人などから後日電話があり、電話で指定された場所に行くといきなり商談が始まるということが何度かありました。
ちなみに、この電話で彼らは「私の商品を買いませんか?」とは言ってきません。「あなたのやっているビジネスに興味があり、もっと話を聞かせてほしい」と言って指定された場所へ誘い出されることが多かったです。

保険屋の場合は、「私の知り合いの自営業の方をあなたに紹介します」と言われて指定された場所へ行ったらいきなり保険の話が始まりました。そして、商談がまとまったら自営業の方の紹介は全くないまま解散になりました。
また、投資関係のビジネスの方は、投資とは全く関係ない仕事をしており(異業種交流会では投資関係のビジネスをやっているという話は一切なかった)後日会って話を聞いたら本職の話は一切せずに怪しげな投資の勧誘をされました。

このように、異業種交流会の後に電話をしてくる人の多くは自分の商品を売り込んできます。そのため、その方の商品やサービスに興味がない限り電話でのアポイントは断った方がいいです。
「売り込みが恐い」という方や初心者の方は、保険屋や投資関係、ネットワークビジネスなど過去に強引な営業をしてトラブルの報告が多かった業種の方を断っている異業種交流会に参加することをおすすめします。

─ひろ吉さん(26歳・男性)


ひろ吉さんは、異業種交流会を上手に活用されているようですね。ちゃんと見込み客の獲得もできているみたいです。良い人とそうでない人を見極める眼は必須なんですね。

一方で、「異業種交流会に行くのは時間とおカネの無駄!」と痛烈に斬るフリーランスの意見もご紹介しておきましょう。


異業種交流会に行くなら、勉強会に行ったほうが良い

様々な交流会に参加して出た結論は「異業種交流会に行くぐらいなら働け」でした。その理由を、私の実体験をもとに書いていこうと思います。

異業種交流会に行っても仕事はない

1つ目は交流会に行っても、仕事には結びつかないということ。
それはそうですよね、皆仕事が欲しくて来ているんですから。仕事を一緒にするビジネスパートナーが欲しいと口では言っていても欲しくないんです。欲しいのはお金になる仕事、もしくは承認だけです。

私は医療関係の仕事をしていることもあり、それを活かした制作もしています。そうすると医療記事を作って欲しいとその場では言われます。是非お願いしますと言っても、仕事が来たことはありませんでした。恐らく自分はこんな仕事もしているんだという自慢がしたかっただけでしょう。人に期待しているわけではなく、言ったからには約束守れよと思うのです。

こういうことは1度や2度じゃない、いつ行っても起こります。ですから仕事を求めに異業種交流会に行くことはオススメしません。絶対行ったって仕事はありません。それなら、少しでも持ち帰るものが得られるような勉強会に参加する方がよほどマシです。

色恋沙汰は要りません

2つ目は仕事以外の目的が多いこと。異業種交流会には様々な人が来ていて、本当に優秀な人もいれば偽物もいます。
厄介なのは前者。優秀だから仕事もできる、仕事がある、恋をしない。要は仕事以外で男女仲を求めてくるんですよね。
こちらは仕事があると聞いて接待します。見抜けない私が至らないのですが、小利口な人はやり方がうまい。話術を駆使して男女仲に繋げる。こちらが拒否すれば音信普通。とても賢いです。交流会で出会った人は、ことごとく時間とお金を無駄にします。

フリーランス仲間の友人は、交流会で大口の仕事を持っている女社長に出逢ったそうで色恋を求められ、仕事欲しさにオトナの関係になったそうです。初めこそ仕事をくれたそうですが、恋が終われば仕事も終わったそうです。
交流会で会った人脈なんてたかがしれています。やはりきちんと利益を出している所に行き、無報酬でも手伝いなどして、仕事を通じた出逢った人からでないと仕事も来ませんし実りはないと痛感しています。

請負損のくたびれ儲けとはこのことだ

3つ目の理由は請負損な仕事が多いこと。異業種交流会に来る人はアマチュアが多いです。仕事も小さく使えるものは使う人ばかり。無茶な仕事を振ってくる人もいます。大雑把に仕事を振っておいて、何に忙しいのか連絡がつかないのも傾向としてあります。
私は、異業種交流会がきっかけで請けた単価の低い仕事に苦労させられた経験が多く、安請負は絶対しないと誓いました。

─soyopiiさん(29歳・女性)


soyopiiさんは、異業種交流会でさんざん苦労をされてきたようです。編集スタッフの私も何度か異業種交流会には参加したことがありますが、確かに何だか怪しい人や、後日呼び出されて時間だけ浪費されるような人がいたのも経験しています。
では、異業種交流会を本当に上手に活用するにはどうすれば良いのでしょうか。最後に、Sさんのアドバイスを紹介しましょう。


異業種交流会で、”生きた人脈”を得るための心構え

私もフリーランスとして10年、数多くの異業種交流会に参加して来ました。

  • 女優やお笑い芸人、手品師など芸能人の方々が集まる交流会
  • 社長や役員など社内で大きな権限を持つような方々が集まる交流会
  • 声優やゲームやアニメ制作関係者が多く集まる交流会

当然どの交流会も、出会いの場所として非常に役立ちました。

異業種交流会の参加目的とは

ところで異業種交流会に参加される目的は何でしょうか?
楽しいから、有名な人に会いたいから、お酒が好きだから…等々、どれもこれも正解だと思いますが、やはりフリーランスとしては数少ない営業の場所ですので、「仕事がほしい」「人脈を拡げたい」、この辺りが大切になってくるのではないかと思います、だからこそ、出会いの為に名刺を配り回り、挨拶に回る…。

名刺のトレーディングカード化!?

ちょっと待ってください、では一つお聞きしたいのですが、自宅に帰ってからでも、帰宅中の電車内でも良いのですが、その交流会で交換した名刺、試しに下から三枚目の名刺の人の顔を覚えていますか?

きっと”よほどの事”がないと覚えている人は中々少ない思います。
そうなんです、つまり相手もあなたに対してその程度の記憶しか残っていないんです。
そんな方が仕事の連絡をあなたにするでしょうか。

その昔、私も気づけば、その名刺の山のほとんどがトレーディングカードとしてコレクションになってしまった時期がありました。
当然ながら、出会った会社の社長の名刺を、カードゲームとして遊びたいわけではありません。(笑)
交流会に参加した目的が達成出来ない時点で、その程度の”死んだ人脈”になってしまったのです。

”婚活”と言う共通の目標

異業種交流会というイベントの中には、異業種の男女が『結婚』と言う共通の目標を持って参加する婚活もその中に含まれるのではないでしょうか。
近年、出会いを求めて合コン、婚活パーティー、婚活ツアーなど多くのイベントに参加する人が増加する傾向にあるようで、20〜40代の男女を対象に行った「婚活実態調査2016(リクルートブライダル総研調べ)」では、婚活サービスを通じて結婚した人の割合は年々増加。
婚活サービスで相手を見つけている割合が2013年では4.7%、2014年では6.7%だっただったのに対して2015年では8.3%と年々増加している傾向にあります。(婚活サービス:結婚相談所、婚活サイト・アプリ、恋活サイト・アプリ、婚活パーティ・イベントの4サービス)
なぜ増加しているのか?統計では「新しい出会いが厳しい状況」にあるという結果が最も多い理由との事。
これは、世の中全体で「新しい人と出会いたい」思いを持つ人が増えてきたという事になります。

つまり、婚活を始め「仕事がほしい」など共通の目標のある交流会では、やり方さえ間違わなければ確実に”生きた人脈”を構築する事が出来るのです。

では”生きた人脈”を構築する”よほどの事”とは何でしょうか

”よほどの事”とは”目の前の一人を知る事”

私の男性の友人で”よほどの事”をする為に、余興で女性下着を身にまといブルース・リーのモノマネをする人がいます。
確かに強烈な印象で、そのまま様々な方からお声がけを頂いて仕事をもらっている強者もいます。しかし、そんなことは非常に稀なケースで、決してオススメはいたしません。

私は交流会に参加した人、又その方から紹介して頂いた方から仕事をもらっています
特に芸を披露しているわけではなく、まずは名刺の大量配布を辞めてから仕事が増えたように実感します。
名刺の配布を辞めて仕事に繋がらないのでは・・・と思われがちですが、そうではないのです、今、目の前にいる人は不特定多数の一人ではなく
●●という会社の▲▲という部署の山田太郎(仮名)さんという名前の一人の人間なのです。

その人と出会うのはもう二度と無いかもしれない、であるのであればその”目の前の人の事をもっと知ろう”。
そう思い、興味を持ち、心を通わす中で、相手も仕事モードから一人の人間の付き合いへと心を開いてくれる様になるのです。
そして改めて自己紹介をする。

この当たり前の事が”よほどの事”であり”生きた人脈”に繋がるのです。

孫子の兵法には、
「彼を知り己を知れば百戦殆からず。(相手の実情と自分の実情を熟知していれば、百回戦っても負ける心配はない。)
彼を知らずして己を知れば、一勝一負す。(相手の実情を知らず、自分のことだけを知っている状態では、勝つこともあるが負けることもある。)
彼を知らず己を知らざれば、戦う毎に必ず殆し(そして相手のことも自分のことも知らなければ、必ず負けてしまうだろう。)」
とあります。
交流会では、まずは出会った一人一人のことを知ることが、自分自身の目標達成のために必要となるのではないでしょうか。

─Sさん(男性)

まさに玉石混交、いろんな人がやってくるのが異業種交流会の特徴。
人脈形成の役に立つメリットがある一方で、『所詮はお金と仕事だけの付き合い』や、『怪しいビジネスの勧誘』といった交流が生まれてしまうというデメリットも確かに存在します。
今のあなたに、ほんとうに必要な人脈とは何かをちゃんと考えて、交流会を上手に活用できる賢いフリーランスになりたいものですね!