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本、読んでますか?フリーランスのための『読書術』

フリーランスと読書

「読書量と年収は比例する」…ビジネスハック関連の書籍やメディアでしばしば謳われるこの定説。読書は想像力を掻き立て、知恵を授け、あなたの中に知識という財産を与えてくれます。自分のアタマひとつで収入を維持し続けなければならないフリーランスだからこそ、読書は欠かせないものなのではないでしょうか。

今回は、先輩フリーランスの方の読書に関する考えや、実践されている読書習慣について聞いてみました。


フリーランス生活の中で自然と取り入れられる読書習慣

私は、育児休暇中を除くと6年ほどフリーランスで働いています。
最初の5年はSEとして、ここ1年ほどは育児をしながらフリーライターとして働いています。
本は大好きで小さい頃からよく読んでいましたが、読むのが遅いので好きな割には少ないほうかもしれません。
すぐ読める雑誌や漫画も含めると、一週間で10冊程度でしょうか。
SEをしていた時は客先での作業でしたので、通勤時間が一時間程度ありました。駅のホームで電車を待っている間や電車の中で細切れに読んでいましたね。毎日のことですから結構な読書量になります。当時は技術雑誌や仕事のノウハウ本をよく読んでいました。
今は自宅で作業しているので通勤中の読書はなくなってしまいましたが、その分生活の中にうまく読書の時間を取り入れられるようになったと思います。

「読書の時間」みたいなものはきっちり決めていません。読みたい時、読みたい本を自由に読んでいます。
日中は仕事や家事の合間に細切れで、10分~15分の時間も読書に使います。夜は1~2時間読むこともあります。小説を読んだり、専門書を読んだり、語学学習のためNHKテキストを読んだり、仕事の合間の息抜きで漫画を読んだり、いろいろ読みます。夜は集中して読めるので、重めの本が増えますね。

場所と時間を選ばないこと、それが長続きの秘訣

いつでもどこでも本が読みたくて、試行錯誤しました。
いろいろ試した結果、ほとんどの本はほぼ電子書籍に落ち着いています。
これだと場所を選ばないし、読む端末も選ばないので、出先で「あの本読みたいな。自宅に忘れてきちゃった」ということがありません。
今はやりのKindle Unlimitedも加入しています。この仕組みは大変お得になっていますが、本当に読みたい本は割とlimitedです。
とは言え欲しい本が紙媒体しかないときは、割とすぐ買ってしまいます。”本は財産”と考える方なので、なかなか手放せずどんどん増えていく一方です。

電子書籍が今ほどメジャーじゃない時代は、いわゆる「自炊」という方法で本を電子化していました。
NHKのラジオ英会話テキストを一年分12冊丸ごと裁断し、スキャナーで読み込んでPDFにしたものをクラウドストレージに格納し、PCやスマートフォンでいつでも読めるようにしています。NHKのラジオ英会話の講座も録音してMP3に変換しておき、気が向いたときに聞いて勉強したりします。
あとはスマートフォンのアプリですね。無料で丸ごと一冊本や雑誌が読めるアプリがいくつかあります。古いバックナンバーだったりしますが、待ち時間や息抜きなどの隙間時間に重宝します。
また、カフェが大好きな私は、コーヒーを飲みながらカフェでゆっくり読書をするのも楽しみです。
最近のカフェって、電源がある席があるんですね。そこでPCやスマートフォンを充電しながら電子書籍を読んだりしています。

読書を有意義なものにするために

読む本のジャンルは多様なので、15分で読んでしまう週刊誌や雑誌の類から、3日かかる長編小説まで様々ですが、気に入ったフレーズや興味を持った記事、仕事に必要な記述などを見つけたら必要なところに付箋をはったり、手帳にメモしたり、電子書籍の場合はテキスト形式のファイルにメモして保存します。最近気が付いたのですが、必要なことや知りたいこと、興味があることって、何年たっても大体一緒なんですね。そんな時、同じことを何度も検索したり昔の本を引っ張り出してきたりすると時間の無駄が多いです。覚書にして一ヶ所に纏めておけば何度でも見直せるし、時間の節約にもなります。そしてそのメモが増えてくると、自分の財産にもなってきます。

─鈴木るいさん(40歳・女性)


フリーランスになってから変わった読書スタイル

子供の頃から読書が趣味だった私は、紙の手触りや本の匂い、ページをめくる音が大好きでした。
大人になり、フリーランスになってからも専門分野の本や気になる本があれば、これまでも紙の本で購入していましたが、年々読書量は減っていました。持ち歩くと本がかさばることは移動の多い私としてはデメリットだったからです。しかし、最近は電子書籍で本を読むようになってからは読書量も増え、またそのスタイルも変わってきました。
電子書籍を読むようになっていつでも本を読めるようになり、ちょっとした空き時間にも本を読む習慣ができました。今までは本を読み始めたら一気に読み終えることが多かったので、まとまった時間が取れないとなかなか読めませんでしたが、その心配も無くなりました。

本を買う頻度が増えた

今までは気になる本があっても本屋に行くか、ネットで注文して手元に本が届いてから読んでいたので、タイムラグがありその間に興味が薄れてしまうこともありました。
それが電子書籍で読むようになってからは、気になった本をその場で購入してすぐ読み始められるので、どんどん本を読むようになり、購入頻度も飛躍的に増えました。
人から聞いて興味の湧いた本や、自分の専門分野でない本も積極的に読むようになり、インプットする情報量も増えました。また気になる部分には気軽にチェックできたり、読みたい場所を一瞬で開けることもとても便利です。
電子書籍であれば端末にいつでも情報が入っているので「あの本に知りたい情報があった気がするけど、あの本はどこだろう」と家で探す手間も無くなりました。物をよくなくす私にとってはこれは本当にありがたいことです。情報を収集する手間も大幅に省かれ、作業効率もかなり上がりました。フリーランスとして活動する人にとって電子書籍は本当に強い味方です。

読書を有意義なものにするために心がけていること

限られた時間の中で読書をするので、自分なりの読み方を決めています。それは「飛ばし読み」です。
どういうことかと言うと、例えば「部屋の片付け」に興味が湧いてその分野の本を集中的に何冊も読んでいたとします。何冊も読んでいるともうすでに自分が知っていることや、どの本にでも書かれている部分がどうしても出てきます。そういったところは思い切って飛ばして読みます。もう知っていることを何度も読む意味を私は感じないからです。
飛ばし読みをすることで、今まで知らなかったことやその本でしか語られていないようなことをつまんで読むことができ、読書の効率も上がると感じています。
それから、本を読んだらなるべくアウトプットするようにしています。本を読み終わってすぐにブログに書くことによって、その時本から得られた情報を整理することができますし、思ったことを残しておくことができるので、何かの折に読み返すこともできます。本を読んでインプットし、ブログに書いてアウトプットする。この手順を踏んだ方がただ読むよりも自分の身になります。

─gonjaさん(31歳・男性)


読書との付き合い方

幼い頃から本は読んでいましたが漫画ばかりだったので読書とは程遠いものでした。国語の成績は学年でも最下位クラスであり、授業のたびに憂鬱となっていました。そんな私が活字に親しむようになったのは二十歳の時です。当時は大学生であり、授業時間の合間にはパソコンが置いてある図書館によく通いました。インターネットで気になることについて調べていました。英語がアルファベットの文字一つだけなのに日本語はどうして平仮名や片仮名そして漢字の三種類もの文字があるのかと疑問を抱いていました。その疑問を解決させるような本をネットで見つけることができて、さらに偶然にも自分が通っている図書館にもあったので閲覧することができました。それ以来言語論や文明論などの書籍に青春の全てを注ぎました。

お金のかからない読書スタイル

私はフリーランスということもありサラリーマンほど給料が安定していないので、消費をなるべく控えるようにしています。書籍に関しても例外ではなく、図書館で本を借りるのが私のやり方です。借りた本について自分の言葉で要約することで頭の中に残そうと心がけています。また本屋にもしばしば行きますが、書籍の種類が充実しているジュンク堂ぐらいです。本を購入してばかりいると部屋のスペースがなくなるので、熟読しないと頭に入りにくい分野に限定しています。私の場合トーマス・マンの「魔の山」のように長編小説でレトリックが作中のいたるところに駆使されていている文学作品は手に入れるようにしています。

電子と紙の書籍についての私の考え

電子書籍は紙と違い物質性の制約がありません。したがって情報を大量に手に入れようとしても部屋が物であふれてしまうような空間的な問題は生じることはありません。またインターネットを使える環境にあればいつでも手に入れられるので、紙の書籍は利便性においては電子書籍には歯が立たないと思います。
しかし諸刃の剣に表されるように電子書籍にも欠点があります。それは文章の質です。紙の書籍は編集者など活字に慣れている第三者の校閲を受けるので、ある程度の水準が確保されています。一方で電子書籍は他者に閲覧されることなく市場に流通させることができるので、文章の質が保障されていません。活字に弱い人が大量に電子書籍を出版すると質の伴った書籍を駆逐してしまい人類の知力を陥れる可能性もあります。
したがって私は電子書籍が紙の書籍に代わって人類の健全な知的創造に貢献することはないと考えていて、どれだけIT革命が進んでも紙の書籍を愛読し続けます。

─ニトロさん(31歳・男性)


ちなみに編集スタッフの私は、電子書籍用タブレット(Kindle Paperwhite)ユーザーです。購入するまでは、「やっぱり読書は紙じゃないと」と考えていましたが、セールにつられてつい手にしてみると、それは「食わず嫌い」だったとわかりました。
今回登場いただいた先輩フリーランスさんたちが語っている通り、電子書籍は好きな本をその場ですぐ購入して読み始められますし、保存場所の制約がないため何冊もの本を自由に持ち運ぶことができます。
私が感じた電子書籍のメリットは他にもあって、「物理的」な接し方も楽ちんになったと思っています。たとえば紙の本はページをめくる際にどうしても両手をつかわないといけないし、分厚い本だと寝転がって読む時に重くて腕が疲れてしまうし、机やテーブルに置いて読むときは勝手にページが閉じてしまったりと、意外と不便することがありますよね。
ところが電子書籍用タブレットは薄くて軽いので、どんな姿勢・状況でも物理的に楽に読書できます。ページめくりも指でなぞるだけ。また、私が利用している端末はLEDバックライトがついているので、寝る前に真っ暗な部屋で読書するというのが思った以上に快適です。

最近ではこのように読書に便利なツールやサービス、ガジェットが増えてきました。どんな読書もあなたの人生と仕事にプラスになる経験です。これからもたくさんの本を読んでいきたいですね。