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【実録】海が見える田舎町の古民家で、自然に囲まれてフリーランス生活を営む、という幸せ

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都会を離れ、田舎で自然に囲まれながら悠々自適のフリーランス生活…。そんな日々に憧れる方も多いでしょう。
海が見える田舎町でフリーランスのライター業を行うnaccoさんは、まさにそんな夢のような生活を送られています。以前は都会でせわしい日々を送っていたというnaccoさん、なぜ田舎町でフリーランスとして生きていく道を選んだのでしょうか。苦労話も含めて聞いてみました。

わたしは現在田舎での暮らしを楽しみながら、フリーランスのライター業を行っています。

もともとは都心で自然食品店の店長をしていました。野菜を使った季節ごとの提案や生産者とのつながり、人材の育成など仕事内容については、やりがいを感じていて給与面も安定していました。しかし、都心でお店を経営することは、想像している以上に厳しく、売上やシフトなどを優先する日々がつづき、そうしたなかで自分のプライベートが犠牲になっていきました。自分が思う本質からかけ離れた生きかたに、次第に疑問を持つようになっていったのです。年齢も30歳をすぎていましたので、これからの結婚や出産のことを考えながら、今までの人生を振り返る良い機会にもなりました。そして主人と一緒に考えた結果、結婚を機に自分の暮らしかたや生きかたをリセットする決意をしたのです。

都会を離れ、あえて田舎で暮らすという選択

それまでの都心で働くスタイルに限界を感じてしまっていたので、暮らす場所も思いきって変えてみることを決めました。何もかもリセットすると決めてからは、驚くほど早く直感がさえわたりました。暮らす場所については、感じたまま五感に従って決めることにしました。街の不動産屋さんから紹介を受けたレアな物件で、海から歩いて10分ほどの場所にある古い民家での暮らしを始めることにしたのです。

古い民家には小さな庭がついていて、縁側から庭全体が見わたせるように設計がされています。庭を見ながらの執筆活動は季節のうつろいを感じることができ、時にはリスがあらわれるなど嬉しいサプライズもあります。しかしその反面、玄関にヘビがあらわれたり、家のなかにムカデがあらわれたりして、大自然の洗礼を毎日受けています。今年は3年目になりようやく古民家での暮らしも慣れてきました。都会で働いていたころでは、想像できない環境ですが、現在の暮らしにとても満足しています。

フリーランスを生業にした理由

わたしの場合は生活の質をあげることが一番の理由でした。もともと働くことを生きがいに感じていますので、働くことに対しての苦痛はありません。しかし、働くことを優先しすぎてしまう傾向にあり、その結果食べることなどを疎かにし、コンビニ食や外食が増えてしまった経験があります。そうなってしまうと本末転倒になります。食べることは生きていくなかで、基本的なこととなり自分が最も大切にしたいことの一つでもあります。30代も半ばにさしかかり、家族との時間や生活の一つ一つを見直した結果、自由に仕事をカスタマイズできるフリーランスにいき着いたのです。

まだまだ改善の余地はありますが、会社員のころに比べて豊かに生活をすることができています。又、拠点にとらわれずに生きていく生きかたにも憧れがあり、これからもタイミングに応じて、暮らす場所などを変えていきたいと思っています。それには働く場所にとらわれないフリーランスのライター業が自分には合っていました。幸い執筆することに面白さを感じていますし、前職でおこなっていた店長職でのマネジメントノウハウもありましたので、フリーランスをやってみようと思ったのです。

田舎暮らしでの一日について

基本的には都心で暮らしている人とそこまでの変わりありません。朝は6時に起床し、海にジョギングにいくところからはじまります。ライターは一日中座りっぱなしになることが多く、運動不足にもなりやすいので、できる限り運動することを心がけています。朝日を浴びることで脳を目覚めさせることができますし、海の音を聴くことで五感をとぎ澄ますことにもつながります。自分を執筆がしやすい状態に持って行くことができます。

ジョギングが終わってからは朝ごはんを済ませ、メールのチェックをします。そのあと洗濯や掃除などの家事を行い、10時くらいから仕事を初めます。昼ごはんや夕飯をはさみ7時間ほどは執筆の時間として充てています。

休みの取り方は主人の休みや友人と会う日に合わせています。今後は畑仕事にチャレンジしようと思っていますので、仕事の量や質を今一度見直し、生活のリズムを組み直していこうと思っています。仕事を自由にカスタマイズできるのがフリーランスの強みで、この働き方を気にいってます。

自然や手仕事をたいせつにする暮らし

もともとは自然食品店で味噌作りなどの講習も行っていましたので、今も変わらず季節の手仕事をたいせつにしています。庭にあるどくだみでの化粧水作ったり、山いちごではジャムを作ったりしています。他にもフルーツを干してドライフルーツにしたり、大根でたくわんを作ったり。あげればきりがありませんが、こうした季節の手仕事を楽しみながら行なっています。

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大家さんが農業をされていて、トマトや胡瓜などが大量に実ると分けてくれたりもします。又、休みの日には主人と庭に出て、コーヒーを飲みながらゆっくりと過ごすのが日課となっています。小さな庭ではありますが、十分に自然を楽しむことができます。都心からきた遊びに来た友人は、「おばあちゃん家に来たみたいだ」と言いくつろいでくれます。初夏には友人を数人招いて庭でバーベキューも楽しんで、これ以上にないくらい自然を満喫した生活をおくっています。

デメリットをメリットにする生きかた

田舎に暮らしはじめて思うことは、とにかく不便であることです。しかし不便だからこそ、昔の人はものごとを熟知し、原理原則に従って日々の暮らしをしていたことが理解できます。田舎暮らしのなかで実感したことは、便利と引きかえに多くのことを諦め、知らずにいたことです。

古い民家は基本的には木造家屋で窓は木わくで作られていますので、隙間から風が入ってきます。冬場はとにかく寒いので、家族でかたまって生活をしているほどです。このようにメリットばかりではありませんが、不便に思うことも楽しむ姿勢で生活をしています。時には仕事に追われてしまうこともありますが、基本的にはフリーランスの強みを生かしながら、家族や友人と田舎暮らしを今後も楽しんでいきたいと思っています。

これまでの生きかたを変えるのは、とても勇気のいることです。しかし、勇気をもち行動した一歩で、今後の人生を大きく変える可能性も秘めています。仕事などによって、生きかたや暮らす場所を制限されている人が多いなかで、自分で働きかたや生きかたを自由に選択できるフリーランスとしての生きかたを満喫しています。


─naccoさん(34歳・女性)