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え、ココで仕事?田舎暮らしフリーランスが「ヘンピな場所」でノマドワークした話

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コワーキング・スペースやカフェの多い都会では、あまり不自由なくノマドワークが可能ですが、地方のフリーランスはノマドひとつでも都会にはない苦労がさまざま。今回は、田舎でフリーランス生活を営まれるwriterhonmaさんの「こんなヘンピなところでノマドワークをしたよ!」なエピソードをご紹介します。

コワーキングスペースなんて夢の夢…

田舎でフリーランスをしている方は、「ワークスペース探し」で苦労することも多いのでは?

私は秋田県の小さな街を拠点にする、フリーランスの編集ライターです。主な収入源は、前職の東京の編集会社からの仕事と、クラウドワーク。

ここは、四方を山に囲まれ、駅前はシャッター街、元気なのはコンビニやイオンくらいという街なので、当然、コワーキングスペースはありません。

ちなみに、秋田県内の最寄りのコワーキングスペースは、はるか100㎞先…。
気軽にちょこちょこ行けるような距離ではありませんね。
そのため、ノマドワークをする時は「ワークスペース探し」が大きな悩みになります。

こんな田舎にも、おしゃれなカフェもあるのですが、Wi-Fi対応していなく…。
というような環境なので、自宅以外で作業をしようとすると、ちょっと強引な場所選びになってしまいます。

今回は、そんな都会では考えられない、ヘンピな場所でのノマドワークについてお話したいと思います。

「日帰り溫泉」でご高齢者に囲まれながら

まず、はじめにご紹介するヘンピなワークスペースは、自宅から車で30分圏内にある山奥の「日帰り溫泉」です。

ちょっとやそっとの山奥ではありません。この前、この溫泉からの帰り道に車を運転していると、タヌキがいきなり突っ込んできたので引いてしまいました…。
それくらいのヘンピ度です。

作業をする場所は、日帰り溫泉施設の休憩室。
広さはその施設によって違いますが、8畳~20畳くらいの空間に長机とTVが置いてあり、利用者(ほぼご高齢者の方)がおしゃべりをしたり、お昼寝をしていたりという雰囲気です。

ここで、溫泉に入って原稿を書き、飽きたらまた溫泉に浸かり…。
1年半前まで新宿駅近くの編集会社に勤めていた時には考えられない、ゆったり、のんびり、まったりとした環境です。

しかも、この溫泉は掛け流しなので、溫泉マニアの私にはたまりません。
収入が少々減っても天国のような生活。料金400円也のコスパの良さも魅力です。

「道の駅」で昼寝をしながら原稿執筆

他によく使うヘンピなワークスペースには、「道の駅の休憩室」があります。
こちらは、利用料0円也。
かなり広い畳敷きの空間に、長机が置いてあり、疲れたらその場に寝転がってZZZ…。
道の駅には、その地場産品を用いた食事・お菓子・ジェラートなどがあるので、ちょこちょこ食べながら原稿を書いています。
平日は、利用客があまりいないので、長時間の利用も可能。

ただし、こういった日帰り溫泉や道の駅は、「まったりしすぎてイマイチ作業がはかどらない…」という、フリーランスには極めて致命的なデメリットもあります。

「天国モードすぎて作業が遅れている!」と気づいた時には、それを取り戻すために、嫌でも集中力が高まる作業スペースを選択します。

集中できる環境なら「ローカル線の車内」

集中できるという観点のヘンピなワークスペースと言えば、「ローカル線の車内」が一番。個人的には、これ以上に集中できる空間はありません!

「仕事が遅れに遅れてどうにもならん!もう逃げ出したい!」という状況に追い込まれた時には、このスペースが登場します。

ローカル線の車内だと集中力がアップする最大の理由は、「外界と遮断された雰囲気」が挙げられます。

私が拠点にする街には、東北を縦断する奥羽本線が走っています。
秋田県南部~山形県北部にかけての約50㎞区間は、特に険しい山岳地帯で乗客がまばら。
車両あたりの乗客は数人のことが多く、自分だけの貸し切り状態も少なくありません。
ひとけのない車両…。聞こえてくるのはガタコトと規則的な音のみ…。
仕事を始めると、集中度が自然に上がっていき、気づくと終点(片道1時間)なんてこともよくあります。

冬になるとさらに「外界との遮断度」が高まる

このローカル線、冬になると、さらに集中力が高まる環境になります。

豪雪地帯なので、11月~3月の間は、車窓から見えるのは一面の銀世界です。
そんな景色の中をひたすら走るローカル線に乗っていると、外界と完全に隔絶した感覚になってきます。
雪景色はたまに見ると感動しますが、見慣れると情報量が極めて少ない「無」の景色です。

さらに、吹雪になるとしめたもの。
車窓には、荒れ狂う雪しか映らないので外の様子が一切わからず、「独房状態」になってきます。
こうなると、嫌でも仕事がはかどります。

ネットが断線しまくりのトンネル多発地帯

ただし、このローカル線車内のワークスペースには「ネット環境がめちゃめちゃ悪い」というデメリットがあります。

いつもMac BookをiPhoneでデザリングして作業するのですが、ネットが頻繁に断線します。途中、トンネル集中地帯に入ると断線しまくり、作業どころではなくなります。
CMS上で作業をしていると、リロードをかけても、かなり前の作業からやり直しになります。
保存ボタンを押し忘れると、「遅れを取り返すはずが、さらなる窮地に追い込まれた…」という状況になってしまうことも。
何度も痛い目にあっているので、最近では、トンネル集中地帯に入る前に保存ボタンを押すクセがついてきました。

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今回は、地方の小さな街で暮らすフリーランスならではの、ヘンピなワークスペースをいくつかご紹介しました。
これからも、都会では考えられない空間の開拓をしていきたいと思います!


協力:writerhonmaさん