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【実用】ライター直伝!全フリーランスのための『スピード・ライティング術』

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もっとスラスラと、スピーディーに文章が書ければ…。

「文章を書く」というスキルは、なにもライターにのみ求められるものではありません。あらゆるフリーランスが日々キーボードに文字を打ち込んでいます。メール、ブログ、企画書…。そんなとき必ず役に立つ、フリーランス/ライターのための『スピードライティング』術を、フリーライターのmachiさんに伝授して頂きました。


とにかく量をこなす

とにかく仕事を受け、量をこなすのがスピードアップの近道です。できれば毎日作業できるよう、上手にスケジュールを組むのが理想です。ライティングも楽器演奏やスポーツのように、鍛錬して向上していくスキルです。毎日頭と手を使うことで、より文章が作りやすくなります。タッチタイピングは驚くほど速くなりますし、自分のPCの変換能力も少しはアップします。

タイピングが早いのは当たり前のことかもしれませんが、人並み程度の早さでは厳しいかもしれません。頭の中で考えたことを、スルスルと文章にしていく速さが必要です。脳からキーを押す指先に、ダイレクトに指令がいくぐらいのスピードでないと、思考がストップしてしまいます。キーを打つ速度が遅いだけで、取りこぼした言葉は多くあるはず。そんなもったいないことをしないためには人より量をこなし、スピードを上げるしかありません。

最初は1000文字の案件でも、短い時間で2000文字をひたすら打ち込み、そこから推敲して1000文字に縮める方法を試してみてください。「後で推敲するから」と思うと、最初から整った文章を作ろうとせずに、自由にライティングすることができます。最初から完成品を作ろうとする必要はありません。まずはスピーディーにライティングする方法に慣れ、そこから納品するための文章に直すという方法を試してみてください。質を落とさず、ライティングスピードを上げる訓練になります。

楽をすることを考える

ほとんどの方が、パソコンでライティング作業を行っているかと思います。Windows派なら、下記のショートカットキーを覚えておくと便利です。

  • Ctrl + C: コピー
  • Ctrl + V: ペースト
  • Ctrl + S: 保存

少なくとも、この3つは覚えておきましょう。右手はキーを打つことと、マウスを操作することで忙しいはず。ならば暇な左手でショートカットキーを使いましょう。これだけでだいぶ操作が短縮されます。頭で考えずに反射的にできるくらいに身についてしまうと、ライティングもグッとスピードアップします。

キーを打つ手をマウスに持ち変えると、いったん思考が遮られてしまいます。せっかくいいリズムで文章を書いているときに、この動作はもったいないもの。できるだけキーから手を離さずに操作を行うほうが、リズミカルに文章を作ることができます。
他にも・・・

  • F12: 名前を付けて保存(Office系ソフト)
  • Ctrl + B: 太字にする
  • Ctrl + Z: 元に戻す
  • Ctrl + Y: やり直す

これらも覚えておくとマウスでの操作が一気に減り、スピードがかなりアップします。一つずつでもいいので、ショートカットキーを使う癖を身に着けてみてください。

また、よく使う単語や言い回しは、単語登録をしておくと便利です。例えば、「お世話になります」を、「お」で変換されるように登録しておけば、いちいち全部打つ必要はありません。いかに楽をするかを考え、パソコンの機能を上手に使っていきましょう。

最初から書かない!まずは準備運動から

1本の記事を書こうとするとき、最初から書こうとしていませんか?書き出しに時間をとられて、まったく記事が書けないなんてこと、ありますよね。実際に白紙のテキストファイルを開くと、どうしても1行目から書きたくなってしまいます。でも、1行目から書く必要なんてないんです!
まずはテーマや仕様書を確認し、思いつく単語を書き出してみます。連想ゲームのようにどんどん思いつくままに書き並べます。こういった言葉遊びをしていくうち、文章が浮かび上がってきます。これらは箇条書き、または適度に改行しながら書き込んでいきます。繋げようとせず、迷わずにどんどん書いていきましょう。

気になる単語があれば、「類似語」を探ってメモしておきます。もちろんリサーチしつつ、コピペにならない表現も探っていきます。ひたすらネタを集め、おもしろい言い回しや「こんなのダメかも?」なんてことでも、書き連ねていきましょう。

ちょっと飽きたらテレビやラジオをつけてみます。テーマと全然関係なくても、印象に残るセリフや語り口調、おもしろそうな表現があれば書き留めておきます。自分の頭の中にあるものだけでは限界があるため、「書く」というアウトプットと同時に、外からの情報をひたすら取り入れるインプットを行います。
ここはまず準備運動と思い、キチンとした文章を書こうとせず、頭をほぐすつもりで文字を集めることに集中し、遊び気分で書き連ねてください。

雪だるまを作るようにライティングする

準備運動で頭がほぐれると、単語と単語が結びつき、連想が広がり、自然と文章がスラスラと書けるようになります。これも最初からでなくて構いません。途中、もしくは記事のまとめからでもいいです。思いついた文章をいくつも作り、さらにそこへ繋がる文章を考えます。どんどんと長い文章になっていきますよね。でも、やっぱり手が止まるときもあります。そんな時は無理をせず、そこでいったん止めてしまいます。新たなフレーズを見つけ、そこからさらに繋げることはできないか考えてみましょう。繋がりはなくても、そこそこまとまった文章ができてくるはずです。

この方法は、例えるならば雪だるまを作る行為に似ています。まずは小さな雪玉をいくつか作り、いい雪玉があったらさらに転がして大きくします。焦ってすぐに大きな雪だるまを作る必要はありません。小さな雪だるまをいくつも作ってみたり、たくさんの雪玉を交互に転がしたりしてみます。
バラエティー豊かな雪玉が集まるほどに書きたいテーマ(雪だるま)が見えてくるようになり、自然と記事が整ってきます。

いったん止める

「ちょっと飽きてきた」なんてときはもちろん、「ほぼ完成した!」という書きかけのときにも、いったんライティング作業を止めてみてください。集中力が切れれば、どんなに時間をかけても書くことはできません。また、ずっと書き続けることで、自分の記事を客観的に見ることができなくなってしまいます。いったん止めてはみるものの、思考を完全に切り替えることはできません。作業を離れることにより、考え中だった脳の回路が別のことに繋がり、思いもよらない閃きがでてきます。

ゆったりとしたコーヒータイムを楽しむのもいいでしょう。休憩をとるつもりが、「あ、なんかいい文章が出てきた!」と、ついつい書き留めておきたくなる事態になることも。別のことをしていても、頭の中では無意識にライティング作業を継続しているようです。無防備状態のときほど、いいフレーズや文章が思いつくこともあります。近くにメモ用紙と筆記用具、またはスマホを用意しながらも、あえて家事をしてみたり、ストレッチをしてみたりと、まったく別の行動を始めてみてください。いったんストップがかかると、不思議と書きたくなってきます。もう一度ファイルを開き、これ以上書けない!というくらいに、一気に書き尽くしてしまいます。

急がば回れ!

文字数が十分に足りたからといっても、完成記事にはなりません。即日仕上げでないのなら、いったん仕事を終わらせ、翌日に再度見直します。睡眠によって脳を休ませることにより、新たな視点で記事を読むことができます。時間に余裕があれば、一度プリントアウトをしてからチェックすることをお勧めします。画面で読む印象と異なり、文章の粗が見つかりやすくなります。

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この手順にスピーディーさを感じることはできませんが、スピードライティングとは、「とにかく何でもいいから早く書けばいい」わけではありません。仕事として成立させるには、「早く!かつ完成度も高く!」仕上げることが理想です。ライティング時にスピード性にこだわり、乱雑に書きなぐったぶん、チェックに少し時間を回し、丁寧に仕上げることを忘れないようにしましょう。最初から完成形を目指し、文章を少しずつ作っては悩み、消し、やり直し・・・なんてライティングをしていたのなら、ぜひ、これらの方法を試してみてください。自分のライティングのスピード感に驚くようになるかもしれませんよ。

 


─machiさん(39歳・女性)