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空前の将棋ブーム!フリーランスも読みたい専門誌『将棋世界』のススメ

shogi
天才若手棋士が世間を賑わせ、いま空前の将棋ブーム。頭脳と頭脳がぶつかりあう将棋の世界にキャッチアップするためには、唯一専門誌『将棋世界』がオススメ。「フリーランスにも有用な要素が詰まっている」と語る愛読者のcozyさんに、その魅力を聞いてみました。

フリーランスにも有用、唯一の将棋専門誌

『将棋世界』は、プロ将棋界の総本山である日本将棋連盟が発行している月刊誌で、以前は『週刊将棋』という週刊誌も出ていたのですが休刊してしまい、現在のところ唯一の将棋専門誌となっています。

直近の将棋界のニュース、棋戦の対局結果、初心者向けから有段者向けの幅広い将棋講座、棋士たちによるコラムやエッセイといった、将棋づくしの内容です。最近は将棋好きアイドルとしても知られる伊藤かりんさん(乃木坂46)のコーナーや、映画『3月のライオン』で主演した神木隆之介さんのインタビューが掲載されたりしました。

私が購読している理由は、単に将棋ファンだからというのが第一の理由になるのですが、あらためて読んでみるとフリーランスにとっては非常に参考になる雑誌ということがわかりました。

将棋世界は非常に歴史が古く、創刊は戦前にまでさかのぼります。つまり雑誌作りのノウハウがぎっしり詰まっているということなのです。私はライターなので何よりも文章に目がいきますが、将棋ライターと呼ばれる人たちは例外なく高い文章力を備えています。専門的な用語を交えながらもわかりやすい文章を書く、これはフリーランスのライターにとって必須の能力と言えるでしょう。文章の専門家ではないはずの棋士たちも同様です。将棋棋士はしばしば天才集団と言われますが、頭のいい人は優れた文章を書けるということなのでしょうか。

また編集者にとっては構成が、デザイナーにとってはレイアウトが参考になります。将棋には棋譜という、指し手を示す記号と図があります。さらに対局者の写真なども掲載しなければなりませんが、これらが読みやすいように的確に構成、レイアウトされているのです。専門的かつ図面の多い雑誌作りをする人にとって、非常によい教材となるでしょう。

将棋世界はネットショップでバックナンバーが容易に手に入りますし、図書館にも置いてあることが多いです。また電子書籍版も出ていますので、興味が出てきたならすぐに入手することができます。

空前の将棋ブームを仕事に繋げよう

ここのところ天才中学生棋士、藤井聡太さんが世間を賑わしています。バラエティ番組で活躍する「ひふみん」こと加藤一二三さんがそれまで持っていたプロ入り最年少記録を更新し、さらにデビュー以来負けなしで公式戦の連勝記録を塗り替えました。今、日本中で将棋ブームが到来していると、報道で見知った方も多いかと思います。

フリーランスは常に世間の流行をキャッチして、たとえそれまで関心がなかったとしても、積極的に自分の仕事に繋げようという姿勢が大事です。先日Twitterで目にしたのですが、将棋はまったく初心者というライターが将棋の取材をしたと書いていました。同じような方が今後どんどん出てくるでしょう。将棋連盟だけでなく、アマチュアが運営する将棋道場などもこのブームを逃すはずはありませんから、取材等は問い合わせれば快く応じてくれるはずです。将棋にどっぷり浸かった人よりも、初心者目線で書ける人のほうが重宝される可能性だってあります。

しかし残念なことに一部には、ブームに乗っかろうとしただけの、あまり調べたとは思えないずさんな記事が出ていたりもします。数が多ければ玉石混淆となるのは、仕方のないことではありますが、将棋ファンの私としては、そうした低クオリティの記事は世に出てほしくはありません。

将棋を知るには?

では将棋のことを知るには、まずどうしたらいいか? そこで読んでいただきたいのが将棋世界です。プロが普段どのように勝負に臨んでいるのかを知るにはこれが一番です。まったくの初心者だと、書かれている内容がよくわからないかもしれません。しかし日々熱い勝負が繰り広げられているのだなと、プロフェッショナルの空気を感じ取れれば、最初のうちは充分です。

また、個人的に注目したくなる棋士、取材しがいのありそうな棋士が見つかるかもしれません。イケメン、美人として注目される棋士も実のところ少なくないのです。もちろんしばらくは藤井聡太さんのことが大きく取り上げられるでしょうから、ブームについていけるように、しっかり情報を抑えておきたいものです。

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ところで、将棋の仕事をするからには実際に指せなければいけないのだろうか、という疑問がある方もいらっしゃるでしょう。しかし心配には及びません。最近の将棋界は観る将棋ファン、略して「観る将」と呼ばれる人たちが増えています。プレイはせずに観戦するだけ、ひいきの棋士を追っかけるだけという将棋ファンのことです。他のスポーツでは当たり前の光景ですよね。ですから全然将棋を指せなくても、上達するつもりがなくても、将棋の仕事はできますし将棋世界は面白く読めるようになると思います。駒の動かし方ならどうにかわかる、くらいで大丈夫でしょう。


─cozyさん(36歳・男性)