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勢いで独立して後悔する前に…フリーランスに向いていない人の特徴とは

フリーランスに向いていない人の特徴

会社勤めの人にとって、『フリーランス』として活動する人たちは、なんとなく「自由で羨ましい」というイメージがあるかもしれません。
特に、近年では景気の悪化などで、かつて安心と思われていた会社勤めという『神話』が崩壊してきたような印象もあります。
「このまま会社に居続けるのも絶対安全というわけではないし、だったら独立して一旗揚げてやるんだ」という志で、勢い良く退社して独立に走る方も増えてきているのかもしれません。

でも、ちょっと待って下さい。本当に独立があなたにとって正解なのでしょうか。

独立して仕事を回すというのは、会社員とはまったく異なるスキルが求められます。そして、そのスキルというのは『向き不向き』が存在します。
「こんなハズじゃなかった」と、独立してから後悔してしまうことがないよう、この記事では先輩フリーランサーによる『こんな人はフリーランスに向いていない!』という生の声をお届けします。


私は、数年前までデザイン事務所で幾つもの企業の案件を担当したり、メーカー内のデザイン部署で社内のいろいろなデザインを担当しておりました。
何人もの同僚や先輩後輩。
独立していった仲間。
実際にフリーランスとして独立三年目を迎えた私なりの観点から、
フリーランスに向いていない人の特徴をいくつか、理由を交えながら説明させて頂きます。
佐藤 優樹さん(32歳・男性)

『楽をしたい』から独立を考えている人は、フリーランスに向かない

まずもっとも向いていないのは、『もっと楽をしたい』という理由で独立しようとしている人です。

  • 余計な事務雑務をやりたくない。
  • 残業をしたくない。
  • 楽しい事だけやりたい。

そういった理由で自由を求めて独立に憧れる人は多いのですが、フリーランスになった方が、

  • 経理も営業もすべて自分でやらなければならない。
  • 複数案件を同時進行が基本なので、場合によっては残業をしてでも納期は厳守。
  • まず仕事がないと始まらないので、とにかく案件を成立させる。

会社勤めの何倍もの労力が最初は必ず必要です。

慣れてくれば、良い塩梅で自分のペースで仕事は行なえるようになりますし、営業をかけずとも、繰り返しリピート発注を頂けるようになります。

しかし、独立直後。
実績も信用もない無名のフリーランスでは、短納期の特急案件など過酷な条件が成立しやすい案件です。

実際に私の場合は、24時間365日稼働することで、利便さとスピードを売りに、自分を売り込んでおりました。

『楽をしたい』ではなく、むしろ『いろいろな挑戦をしたい』『もっと仕事をしたい』という人がフリーランスには向いています。
結果として楽になれることはあっても、最初から楽になれることは絶対にありませんので。

プラスアルファの提案ができない人は、フリーランスに向かない

次に向いていないのは、『言われたことしかやらない』という人です。

言われたことだけをやるのは、最低限のことです。

私の場合ですが、バナー作成の依頼があった時には、もちろん指定された文章でのバナーも作成しますが、その他にも自分なりの経験や実績から、ちょっと文章を変更したパターンの提示などもしています。

なぜなら、その方が、「この人には文章の作成からお願いできるんだ」と思って頂けるからです。
逆に言うと、バナー用のコピーライティングだけを頼まれたライターさんなのであれば、簡単なバナーならばデザインもできるようになると、文章作成の仕事だけでなく、画像作成も含めた依頼を頂けるようになります。

さらに、運営サイトなどをお持ちなのであれば、作成したバナーを掲載する提案なども行なうと、よりあなたに依頼をする旨味が出てきます。

フリーランスや外注は、部分的な仕事のサポートというわけではなく、独立して活躍しているプロフェッショナルなんだという自覚を持ち、何か依頼や相談をしてきてくれたクライアントは、依頼内容自体は単発の小さなものだとしても、事業としては大きなことを行なっています。
言われたことをやるだけでなく、こちらからもドンドン提案していきましょう。

勉強を続けられない人は、フリーランスに向かない

『向上心がない』という人も向いておりません。
基本的に、一度フリーランスとして独立すると無償で勉強をする時間を取るというのは難しいです。というのも、ある程度安定するまでは、常に案件を探しては仕事をする日々だからです。
仕事がなく時間だけあったとしても気分は落ち着かず、勉強をするには難しい心情だと思います。

まずは、必ずフリーランスとして独立する前に、自分が必要だと思う勉強はすべて終えておきましょう。
独立する前に、あなたができる仕事の幅が、独立してからの最初の強みです。

そして、安定してきた時がチャンスです。
実際に1〜2年フリーランスとしてやってきて、自分に足りないと思った部分。あれができれば、もっと仕事が広がったのにと思った部分を補いましょう。

どんな業界でも、日々技術や流行は進んでおります。
特にデザイン業界ともなると、その発展はめまぐるしいです。
自分独自の強みを磨くのも良いですし、流行だけでも押さえておくようにしていれば、かならず役に立ちます。

クライアントは、案件を依頼した時に、質問で返されるよりも、提案で返されることを望みます。
『格好良い今風のサイトにしたい』という依頼があった際に、どんなサイトですか? と質問するのではなく、いまはこんな感じが流行っていますので、これでどうですか? と提案できるようになりましょう。

10年後のビジョンがない人は、フリーランスに向かない

最後に、『10年後のビジョンがない』という人も辞めておいた方が良いかなと思われます。

10年後なんて急に言われても思いつかない、という声が聞こえてきそうですが、基本的に常に先を見据えて準備をしておく必要があります。

例えば、月に50万円を稼ぐとして、駆け出しのフリーランスの場合、5万円の案件を10本というのが現実的な方法です。
一生それでも、もちろん良いのですが、そう割り切るのであれば、5万円のサービスとしてテンプレートを作ることで、大分楽にこなせると思います。

また、歳を重ねて毎月10案件はキツイなと思うのであれば、10万円の案件を5本にできるように、何か強みや+αの提案、個人の知名度を上げてネームバリューを付けるなどの施策をするのも良いと思います。
さらに将来を考えれば、自身を仲介してさらに下請けに依頼を出せるネットワークを構築するのも良いでしょう。

常に案件を取れる自信がないのであれば、自分のデザインテンプレートやデザインした素材の販売で、売上の底上げをしておくのも良いでしょう。

このように、常に先を見据えておかなければ、テンポよく毎月・毎年と稼ぎ続けることは容易ではありません。
中には、それを無意識にできる方もいるのですが、それはごく稀なことであり、そんな方でも、失敗をした時には行き詰ってしまいます。

『必要最低限稼げれば良い』と口にしている人も良く見かけるのですが、
必要最低限稼ぐということを、何十年も続けて成功できる自信はありますか?
大きな病気を患えば、その間は一切給料も入ってきません。
お金を稼ぐことは何も悪いことではないです。
もちろん、お金がすべてではありませんが、『稼げるだけ稼ぎたい』と野望に溢れている人の方が成功率は何倍も高いでしょう。

必要最低限の稼ぎだと、できることだけ細々と続けようとなり、10年後のビジョンも何も変わらないでしょう。

稼げるだけ稼ぎたいと思っている人は、
必ず常に、何をしたら良いか、何ができるかを考えています。
できるできないよりも、考えることが大切です。
いろいろなことを知っているだけで、知らない人よりも何倍も先に進んでいます。
そして、やったことがあるのであれば、その説得力や信頼感は、やったことがない人よりも何倍もあることでしょう。

どんなに才能がある人でも、100%想像通りには物事は進みませんし、思いついた事業がすべて成功することはありません。
それでも、常に10年後のビジョンを持ち続けることで、成功しても失敗しても、いまの生活を続けられるようになります。

いろいろと、難しい話や暗い話をしてしまいましたが、逆に言うと、
『仕事が好き』で
『提案や企画を出せ』て
『自分のスキルを磨くことが楽しく』て
『常に将来を意識し』て
『稼ぎたい』という人は
本当にフリーランスに向いていると思います。

軽い気持ちでフリーランスとして独立するな、という人もいるとは思います。
ただ、私からすれば、いくらでもやり直しは効きますし、一度独立してみていろいろな経験をしてみるのも良いことでしょう。
その経験が無駄にならないように、いま一度、自分と向き合ってよく考えてみてください。
あなたが、フリーランスとして独立したい理由は何でしたか?

─佐藤 優樹さん(32歳・男性)
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