Misoca開発ストーリー

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はじめまして、Misocaを開発している株式会社Misocaの代表取締役豊吉隆一郎(とよしりゅういちろう)と申します。

この記事ではどうして私が請求書の管理・発行なんていう変わったサービスを始めたのか、今どんな気持ちで運営をしているのか、そして今後Misocaがどうなっていくのかを紹介します。

はじめに – Excelでコピーして請求書を送っていた過去 –

私は今の会社は2011年に設立しましたが、その前は7年間フリーランスでWebのシステム開発をやっていました。

その当時は請求書は「請求書 無料 テンプレート」で検索して探してきたExcelテンプレートを使ってプリンタで印刷して送っていました。

Excelをコピーして送っているので日付を間違えたり、帰りに投函しようとカバンに入れてそのまま家に持って帰るなんてことは日常茶飯事で、なんとかこの問題を解決できないかなと考えていました。

プリンタを手放したいために工夫を重ねる

当時私が請求書発行に感じていた問題は下記のようなものでした

請求書作成の問題

  • 印刷しなくてはいけない
  • プリンタ及び、インクが必要
  • 紙のストックが必要

発送の問題

  • 切手や封筒のストックが必要
  • 投函しにいかなくてはいけない

管理の問題

  • 控えを取っておかなくてはいけない
  • あとから検索しにくい

私は仕事の都合上プリンタが不要だったので、まずはプリンタを所持しなくていいような工夫をしました。具体的にはセブン-イレブンのコピー機を使うようになりました。セブン-イレブンのコピー機はネットからPDFやWordを送ってお店で印刷ができるのです。

これによりインクがなくなったり、紙がなくなったりということがなくなり、かなりストレスが減りました。セブン-イレブンに行くほうが面倒だと思う方もいらっしゃると思いますが、それぐらい私は物を所有したり管理したりするのがストレスに感じるのです。

しかし、それでも発送や管理に関する問題は解決しませんでした。

1通から郵送してくれる請求書管理サービスがない?

そこで、まずは管理の問題を解決しようと既存のソフトウェアや請求書管理のクラウドサービスを探してみました。

そこには確かにそれなりの使いやすさのサービスがありましたが、大量に請求書を送る会社向けのサービスばかりで、結局1通からの郵送までをサポートしてくれるところは見つけられませんでした。

別の事業失敗からのある印刷会社との出会い

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時は経って2011年8月ごろになります。そのころ弊社ではイベント開催支援サービスを開発・運営していました。しかし、ちょうど同種のサービスがたくさん立ち上がっており、マーケティングの経験の浅い私達は苦戦をしていました。

なんとか他のサービスとの差別化を考えようと考えたのが、紙のチケットを郵送するという機能でした。これでメールや画面でチケットを表示して、あとは自分で印刷してくださいという他のイベント開催支援サービスよりずっとよくなるなと思ったのです。

ただし問題はチケットの印刷と郵送です。まさか自分たちでやるわけにもいかないので、1通から印刷と郵送をしてくれて、かつシステムと連携して発注ができるような印刷会社を探して見つけました。

そして、その印刷会社との連携を考えているうちに、

あ、これで請求書の郵送代行サービスを実現できるじゃないか!

と気がついたのです。

サービスの開発とリリース

サービスの開発は2011年の9月頃に始めました。私と共同創業者の松本のたった二人での開発です。この頃はお金がなかったのでまともなオフィスではなく、知り合いが借りているガレージでの開発でした。(もちろんサーバなどは安全なデータセンターにホスティングしていました。)

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最初のバージョンはまずは私が自分の請求書を郵送できれば十分だということで、課金システムも、得意先管理も、検索機能も、ページングすらない非常に簡素なものでした。

しかし、とにかく請求書をオンラインで作って、ポンと郵送ボタンをおすだけで請求書が届くようになりました。

実際にやってみるとわかるのですが、これはすごく気持ちの良い体験です。今までの「印刷して、折り曲げて、封筒に入れて、封筒に宛先を書いて、切手を貼って、ポストまで行く」という作業がボタンひとつになったのです。

これを世に出せば、日本中のフリーランスや小規模事業者がポストにいく必要がなくなると思うとワクワクしました。

ロゴと名前を決めてティザーサイトオープン!

Unbounce - クラウド請求書管理サービス misoca(ミソカ) - Preview

11月になりいよいよリリースできる準備が整ってきました。それまでオクール(請求書を送る)という名前で開発してきたのを松本のアイデアで現在のMisoca(ミソカ)に変え、ロゴもデザイナーさんに作ってもらいました。

ただリリースしようにもサイトが無かったので、ティザーサイトをティザーサイト作成サービスのUnbounceでつくり、紹介動画をKeynoteで私が作ってオープンしました。ティザーサイトではBtoBの地味なサービスにもかかわらず数百のメールアドレスが集まり手応えを感じました。

今思うと最初の名前は変えておいてよかったなと思います。

そして正式リリース・お客様の声からの改善

正式リリースをしてからはさまざまなメディアや、イベントにも呼ばれ利用者はどんどん増えていきました。

初期のバージョンでは不足している機能がたくさんありました。それをお客様からいただいた声を聞いたり、名古屋から東京へユーザさんのところにインタビューしに行ったりして改善を続けてきました。

今でも「ご意見」へのリンクはメインメニューに組み込まれており、その声はすべて私が必ず目を通すようにしています。
(現在公開されているバージョンでは、少し位置が変わりました。)

新規作成上半分

ただし、いつもお客様の声を必ず取り入れるとは限りません。それではいつか機能や設定だらけになり、従来の請求書作成ソフトのようなものになってしまいます。私達は私達のポリシーにのっとりMisocaらしい使いやすく現代的な請求書管理サービスとなるよう常に工夫をしています。

資金調達と開発チームの拡大

2013年9月には外部の資金をいれ資本金を増やしました。皆さんから預かる請求書がどんどん増えるに連れ、開発メンバーも増やし、より安心で安全に使っていただける環境を整えるようにしています。もちろんオフィスも以前のガレージから引っ越しました。

Misocaのこれから、未来の請求書管理サービスとは?

2016年2月現在Misocaに登録されているユーザーは8万事業者以上。毎月発行される請求書の請求総額は100億円を超えるようになりました。ほとんどのユーザーさんがフリーランスや10人以下の小規模の事業者です。

Misocaユーザーさんには「しっかりした請求書だと褒められた」「請求書にかかる時間が半分以下になった」「いちいちコンビニや郵便局にいかなくて良くなった」と沢山のよろこびの声をいただいており、開発チームの大きな励みになっています。(導入事例の声

今後はMisocaの基本的な機能の改善はもちろん、業務をシンプルにするための業務の未来を見据えた開発を続けます。

私達が取り組んでいる請求・決済のIT化、クラウド化というのはいつか誰かがやることだと思っています。しかしその未来を私達のチームで1ヶ月でも、1日でも早くユーザーの手元に届け、本来のワクワクするような時間を1秒でも余分に生み出すことができれば幸いです。

個人や小さなチームのために、僕らの開発力でシンプルさを届けるべく今後も頑張っていきたいと思います。