相見積りってなに?

この授業で学べること

  • 相見積りとは
  • 相見積りをする際のポイントとメール文例

受発注教室とは?

受発注教室へようこそ。それでは授業を始めます。
よろしくお願いします!
前回の授業「見積りを依頼しよう」はいかがでしたか?見積書の依頼方法を理解していただけましたか?
はい!前回勉強した内容を振り返りつつ、メール文例を使用して見積りを実際に依頼してみました。
それはすごい!学んだことをすぐに行動に移せるのはとても良いことですね。
今回の授業では、見積依頼の際に役に立つポイントをはっちゃんに教えておきたいと思います。
なんでしょうか?
一つ質問なのですが、はっちゃんは前回の授業でこの会社に就職するために引越し業者とやり取りをしたと言っていましたが、その際はどのようにして引越し業者を決めましたか?
えっと、お金がなかったので、できるだけ安く引越しをしたいと考えていました。だから何社もの引越し業社に見積りを依頼して一番条件の良かったところにお願いする形で決めました。
思った通りでした。
はっちゃんが行った「いくつかの業者に見積りを依頼してその中から一番条件の良い取引先を選ぶ」ことを「相見積り」と呼ぶんです。
それってもしかして先輩が「あいみつ」って呼んでるやつのことですか?
その通りです。企業間で取引をする際にも、できるだけ良い条件で商品やサービスを手に入れたいというのは当たり前ですよね。だから「相見積り」は頻繁に行われているんです。
なるほど!でも、見積りだけ取っておいて契約をしないのは忍びない気が…
まあそれが商売の原理原則なので仕方がないことですが、とは言え各社とも見積作成のために時間と労力を費やすことになるので、取引におけるマナーはきちんと守る必要があります。そこで、相見積りを依頼する際の3つのポイントをお伝えします。
教えてください!!
1つめは、すべての業者に同じ条件を伝えることです。見積りの目的や絶対に譲れない条件、必要な項目は相見積りを依頼するすべての業者に伝えるようにしましょう。全く同じ条件で依頼しなかったら意味がないですよね。
ふむふむ。
2つめは、相見積りであることを相手に伝えることです。黙っていたら相手からの信用を失ってしまいます。そうなると次回から見積り依頼に応対してくれなくなるかもしれないですし、今後の取引に影響が出てしまいます。
黙って相見積りを取るのはよくないですね。
3つめは、断るときは理由を添えて、誠意をこめた返答をすることです。ビジネスをしていればやむを得ずお断りしなければならないことも必ずありますが、そこで相手先との関係性を悪くするようなことは避けなければなりません。
具体的には、納期や予算、あるいはこちらの要望した条件など、どういった理由で他社を選ぶことになったのかを伝えるようにしましょう。そして今後も取引を続けていきたいことや、また次の機会にはご提案をお願いしたいことも一緒に伝えれば好印象です。
わかりました!「すべての業者に同じ条件を伝える」「相見積りであることを伝える」「お断りするときは誠意をこめて」の3つのポイントを守って見積りを依頼したいと思います!
でもやっぱり、うまくお断りをできるか不安だな…
心配性のはっちゃんのために、お断りをする際のメールの例も書いておきますから参考にしてみてください。

見積り依頼先へのお断りメール 文例


件名 : お見積りいただいた◯◯の件について

◯◯株式会社
◯◯◯◯様

いつも大変お世話になっております。
ミソカインボイス株式会社の〇〇です。

この度はお見積書をご提示いただき、誠にありがとうございました。

社内で慎重に検討しました結果、◯◯◯◯の面で
今回は採用を見送らせていただくことになりました。
(条件等、お断りの理由を説明)

誠に恐縮ではございますが、
ご了承くださいますようお願い申し上げます。

また別の機会でご提案をお願いさせていただく際には、
何卒よろしくお願い申し上げます。

—————————————————-
ミソカインボイス株式会社
◯◯部 〇〇〇〇
TEL:000-000-000
メールアドレス:xxxx@example.com
先生、ありがとうございます!
相見積りを通じて、できるだけ良い条件の取引先を選ぶことはビジネスの基本なんですよね!上手に見積りを依頼することも会社に貢献するために大事なことだとわかったので、積極的に頑張ります!
はっちゃん、良い意気込みですね!頑張ってください。

まとめ

今回は、相見積りを依頼する際のポイントについて説明しました。はっちゃんもこれで見積依頼の対応はバッチリですか?
はい!もし自分が任されたら、今回学んだポイントを意識しながら取り組むようにします!
それはよかったです。次回の授業は、「発注書を作成しよう」です。それではまた次回。お疲れ様でした。
ありがとうございました!