グラフィックデザイナーの見積書の書き方

見積項目表
見積項目 | 項目説明 |
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企画制作費 | コンセプトの立案から制作に携わる場合、その考案の費用。 |
デザイン制作費 | デザインの制作にかかる費用。 表紙や中面など、細分化し提示する場合もある。 |
DTP制作費 | DTPの制作にかかる費用。 *「デザイン制作費」に含む場合もある。 |
見積項目(オプション) | 項目説明 |
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図表制作費 | 複雑な図表の制作や、トレースなどにかかる費用。 |
素材購入費 | 制作に必要な素材を購入する場合にかかる費用。 |
外注費 | カメラマン、イラストレーター、コピーライターなどへ外注をする場合に発生する費用。 |
印刷費 | 印刷まで請け負う際に発生する費用。 |
交通費 | 遠方での打ち合わせや撮影の立ち会いなどが発生した場合にかかる費用 |
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見積書作成のポイントは?
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見積項目の内訳も明記する
見積項目を細分化せず、「デザイン制作費」とひとくくりにして記載することがあります。その場合、「何が含まれるのか」が曖昧にならないよう内訳について備考欄に記載しています。クライアント様にとって不明瞭な項目があるとトラブルに繋がる可能性があるので、それぞれの項目がどのような作業に当たるのかが分かるような見積書を心掛けています。
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金額変更の可能性があるものについては予め伝える
例えば、クライアント様のご都合によるデザインの変更や修正が多数あった場合、別途料金が発生します。このように金額が増える可能性がある場合は、備考欄に追記しています。
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金額設定の仕方
基本的に、実制作にかかる行程や時間を基準にしています。ある程度の予算が決まっている場合は、なるべくそれに近い形で提案するよう心掛けています。
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クライアント様のご要望をしっかりと把握する
「A4チラシの見積りをください」など、構想が固まっていない段階でお見積りを求められるクライアント様も中にはいらっしゃいますが、正確な見積書を出すためにその都度ヒアリングのお時間をとっていただくようお願いをしています。クライアント様と実際にお会いし、ヒアリングしてから見積書を作成するのが最良ですが、それができない場合でも、とにかくクライアント様のご要望をしっかり理解することが重要だと考えています。また、請け負う範囲を事前に明確にし、制作にかかるコストを双方がきちんと把握しておくと、その後の制作をスムーズに進めることが出来ます。
『監修者のご紹介』

松 利江子 様
フリーランスのグラフィックデザイナー。
デザイン会社にて、書籍・パンフレット・ポスターなど、紙媒体を主としたデザインを手掛け、その後独立。グラフィックデザイン・ブックデザイン・エディトリアルデザイン全般(書籍・パンフレット・DM・CI・広告など)の業務を行う。